朝、テレビを見ていたら、作家・村上春樹さんの３年ぶりの長編小説「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」が発売されたそうで、書店が営業時間を繰り上げたり、いち早く話題の新刊を手に入れたい人が行列していたりという光景を放映していました。
新作は、内容が明らかにされていないにもかかわらず予約が殺到。
アマゾンでも予約が2万部。発売前に４刷計５０万部に達しているのだとか。
熱烈な村上ファンを“ハルキスト”というそうですが、そういう人たちが集まってカウントダウンするイベントしていたり・・・。
文字通り腕一本で、世の中をここまで動かしてしまう村上春樹さんすごいですね。
ということで、ホロスコープを見てみました。
豊かな感覚を持つ地のサインと知的でスマートな風のサインに天体が多いのが特徴です。
そして、情緒的な水のサインに天体はナシです。
太陽は山羊座21度でオーブはやや広めですが、隣には名誉と発展の星・木星があり、天秤座の海王星と90度。
忍耐強い野心家で、長期的目標に向かって着実に実績を上げていく人です。
ゆっくり、確実がモットーで、つねに自分がすべき役割を認識し、それにまっとうしていくことで、本質的な資質が目覚めていきます。
山羊座21度（数えで22度）は「みずからの敗北を受け入れ、成長する」度数。
今やノーベル文学賞に一番近い日本人作家である氏に対して「敗北」という表現はそぐいませんが、この「敗北」とは、人が誰しも持っている「弱さ」や「劣等感」のような感じかな。
それを受け入れ、認めることで、ワンランク上の次元へと移行することが人生のテーマです。
そして、それを文学として表現したことで、活躍のフィールド、存在そのものがどんどん高みへと上昇していったそんなイメージの太陽です。
そして、太陽のそばにある木星は、現実的な社会において輝かしい功績を打ち立てる山羊座にあり、しかも「カリスマ性」を表す度数にあります。
特別な能力や人を強烈に引き付けるパワーを授かり、社会的な名誉や富も得られる配置ですが、その一方で、世の中や周囲の人と馴染みにくく、孤独感を味わいやすい面もあります。
月は双子座で、海王星や冥王星と調和しています。
オーブを広めですが水瓶座の水星とも120度となり、グランドトラインです。
豊かな感受性と想像力を備えているだけでなく、素晴らしい霊感の持ち主でもあります。
山羊座は責任感が強く、堅実で、リアリストが多い星座ですが、本物の霊能者、サイキックは実はこの星にたくさんいます。
その現実的な性質ゆえ、しっかりグラウンディングができているので、スピリチュアルな世界へ意識を向けるとあっという間につながることができるからでしょう。
双子座の月は読書と旅を愛するのが特徴です。
知的欲求がとても強く、学ぶことも書くことも、語ることも本能的に好きです。
彼が幼少期から触れてきたたくさんの書物や言葉、知識、そして、旅を通して感じた経験が彼の表現する上での大きな基盤になっていることをこの月は物語っています。
この無意識レベルの欲求（月）を現実的に形がするのが得意な山羊座の太陽が書くという行為を職業にした結果が作家なんですね。
月は母親と妻との関係を暗示しますが、彼のホロスコープの中で強力に働くこの天体たちのコンビネーションは奥さんやお母さんが彼に強い影響を与えていることも示しています。
月と絡む天体は金星や木星のような楽しげな星ではなく、冥王星、海王星、水星といった星なので、ときに彼の底力を発揮させるために辛辣であったり、混乱させたりしそうです。
でも、月は作家として重要な水星とも調和していることから、彼女たちは作家・村上春樹が創造性を発揮する上でもとても重要な存在です。
水星は、水瓶座8度にあり、火星と0度。冥王星と180度。
この水星は「高い理想や思想を周囲の人に伝え広める」という度数です。
何か時代を扇動するようなムーブメントに関わる位置です。
彼の場合は、その、鋭敏な頭脳、天才的な独創性を使い、文学という形で表現し、世の中に伝えるという形で使ったのですね。
金星は射手座で天王星と180度。
自由奔放で風変わりな女性が理想のタイプです。
オープンでサバサバしていて、ルックス的には目鼻立ちがはっきりしていて、日本人離れした体型だったり、世間の常識や価値観にはとらわれない自由な感覚を愛する人です。
彼の作品にはそんな女性が登場しますね。
水星と木星の度数のテーマが強力に発揮されている村上氏のホロスコープはとても興味深かったです。
